2024年10月12日、福岡県飯塚市 九州工業大学飯塚キャンパスにて「e-ZUKAスマートアプリコンテスト2024」(以下、本大会)の最終審査会が開催されました。
本大会は今年で13回目の開催となり、弊社は第1回目より飯塚市と九州工業大学情報工学部と連携しながら様々な形で開催の支援を行っています。
2024年のテーマは「Social Connect~アプリで社会課題を解決!~」
今年は88チーム、88作品のエントリーを集め、最終審査会当日は一次審査を通過した10チームが会場にて審査員への最終プレゼンテーションと実機体験の提供が行われました。
審査の結果、リンクトブレイン賞は”宮崎西高校生 阿万 樹さん ”が開発した「Sensory Maps ―あなた専用の感覚地図―」に授与させて頂きました。
一般の部では大学生や職業エンジニアがチームを組んでエントリーするなか、本作品は高校生初のグランプリ獲得となりました。
「Sensory Maps ―あなた専用の感覚地図―」は、「感覚過敏」を持つ人の負担軽減や支援、また認知普及にアプローチしているアプリサービスです。
スマートフォンのセンサーやカメラなどを用いて、光と音に関するセンサリーマップを施設管理者が作成し「感覚過敏」を持つユーザーに必要な情報を提供します。
審査員を務めた代表取締役の清水は、今回のリンクトブレイン賞の授与ポイントについて以下のように話しています。
日本では約45万人が感覚過敏と推定されているが、私自身はまだまだ多くの方がいるのではないかと思っています。
こういった方々は外出を避けがちになってしまい、社会的孤立や健康不安を抱えたまま生活されており、自身の才能を活かす場を探す時や目指したい職業を見つけても、乗り越えなければならない困難や苦労が多いのでないかと感じました。
しかしこのアプリサービスが感覚過敏の社会的な認知拡大に寄与することで、症状に悩む方々の行動スタイルや働き方などの幅を広げ、経済的な支えとなり、さらには才能あるクリエイターなどがもっと活躍できる世界となれば、クリエイティブコンテンツ産業の経済貢献や成長につながると考えました。
また実用性を求める上でユーザーの個人差が考慮されており、感覚刺激の特性をユーザーごとに数値化する機能がありました。
これは日頃から鋭い感覚やセンスを求められるクリエイターやeスポーツアスリートなどが、顕在化していない症状に気づくことができ、日常生活や働き方への参考になる可能性があると感じました。
これまで埋もれがちになってしまっていた、優れたスキルの可能性を持つクリエイターへの支援や、企業の課題認識につなげることができ、社会的貢献や業界的なポテンシャルを弊社では評価し、リンクトブレイン賞を授与させて頂きました。
弊社では、今後も福岡を中心とした九州地域において各自治体や大学・専門学校と連携し、優秀なデジタルクリエイターの育成や底上げを図ると共に、弊社だけに限らず東京のクリエイティブ企業やエンターテイメント企業との交流を含めた産官学連携を進めてまいります。
★e-ZUKAスマートアプリコンテスト2024、受賞作品決定
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1631499.html
★e-ZUKAスマートアプリコンテスト2024
http://e-zuka.info/2024/