台湾政治大学、南台科技大学、実践大学3校にてオンライン講義が開講されました

弊社代表取締役社長 清水弘一は2021年11月5日、12日、18日に台湾の政治大学、南台科技大学、実践大学3校における、『エンターテインメントによるデジタルエクスペリエンスの可能性とゲーム業界の未来と今』の講師としてお招きいただきました!

今回「ゲーム業界を取り巻く環境とトレンド」、「ゲームの持つ力」、「学生へのアドバイス」の三つの内容を中心にお話しました。株式会社リンクトブレインは日台交流を通じて、 国際的なクリエイティブ人材の育成にも力を入れています。

初めに「ゲーム業界を取り巻く環境とトレンド」のテーマでは、以下3つのポイントが伝わるように、講義を進めていきました。

① 日本ゲーム産業のポジションについて
リサーチレポートを見ると、日本ゲーム産業の業界規模はモバイルとテレビ産業より大きいものの、残念ながら年収が高くないことが分かりました。現在世界市場の拡大伴い、特にアジア太平洋と中東アフリカの市場が増えており、日本市場が占める割合は減少しています。

 

② ゲーム業界の変化とトレンド
この2年コロナ禍により、人々の生活、行動は変化しました。ゲーム産業はあまり影響がないと言われますが、ゲーム業界と会社は大きな変化を遂げました。テック業界の進展には元々10年程時間がかかる予想でしたが、コロナ禍を機に人々の働き方や生活習慣が一瞬で変わりました。この変化は、コロナ禍が落ち着いても続くことでしょう。

③ リスクと考えるポイント
環境とテックの変化に伴い、様々なリスクも生じます。どの様なリスクがあるかを把握し、準備してください。 また現在日本だけではなく、グローバル企業は会社の存在「Purpose」が重要視されています。存在意義を可視化し、知ってもらうことが今後の企業課題になっています。

次のテーマである「ゲームの持つ力」は、下記の2つのポイントについてお伝えました。

① ゲームの持つ力について
ゲーム開発でよく使われるノウハウを別の産業に活かすための事例を幾つか紹介しました。近年ゲーム産業の人材が自動車メーカーや建築業など別産業に転職することが多くなり、ゲーム開発にて培った技術を活かしたいと考える業界が増えている傾向があります。

② ゲーミフィケーションとゲーム・ディスラプション
ゲーム開発のノウハウを応用した実例を幾つか紹介しました。医療、研修、設計、建設、工場、教育など、沢山の業界がゲームの持つ力を利用しており、イノベーションなサービスを提供し、カスタマーにより良いユーザーエクスペリエンスを提供してきました。

今回講義した三つの台湾の大学は、それぞれ違うスタイルで講義を行いました。

まずは11月5日に台湾の国立大学ランキングトップ4位に入った政治大学のディジタルコンテンツ大学院でオンライン講義を行いました。当日はオンラインとオフラインを加えて、45名ほどの学生さんに聴講いただきました。

政治大学の学生のほとんどは、卒業後、政府や法律に関連する仕事に従事する予定です。今回の講義で学んだ日本政府のDXやディジタルツインなどの考え方とゲームの持ち力が、将来学生たちの仕事に役立てれば幸いです。

二つ目の大学は、11月12日に台湾の学制によるところの科技大学である南台科技大學のメディアとコンピューターエンタテインメント学部で講義しました。この学校は、日本の専門学校のように専門課程を置く専修学校です。当日はオフラインで、50名ほどの学生さんに聴講いただきました。

質疑応答の際には、日本での就職経験のない学生たちが、日本に就職したい場合に必要となる準備について気にしていました。清水からは、面接の時できること、やりたいこと、将来目標などをしっかり伝えるようにしましょうとアドバイスしました。

最後に、11月18日に台湾ファッション学部が有名な実践大学のインフォメーションシミュレーションとデザイン学部でオンライン講義を行い、30名ほどの学生さんに聴講いただきました。

今回は講義にご招待いただき、誠にありがとうございました。
初めて日本からのオンライン講義でしたので、学生たちとFace to Faceで会えず本当に残念ですが、コロナが落ち着いたらぜひ台湾へ行って、皆さんにお会いしたいと思います。
熱心に活動されている学生さんたちと一緒にお仕事が出来る日が、とても楽しみです!

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